北九州市議会は8日、公共施設建設予定地で見つかった「初代門司駅」の関連遺構を移築保存する費用2千万円について、一般会計補正予算案から削除する修正動議を賛成多数で可決した。修正動議の本会議での可決は52年ぶり。修正した予算案も可決され、4月以降に遺構を切り取って移築する市の方針が頓挫した。
動議はハートフル北九州が提出。提案理由について「適切な埋蔵文化財調査と厳密な記録保存を行うとともに、速やかに公共施設の計画を進めるべきだ」としており、自民党・無所属の会や公明なども賛同した。
ただ、遺構の扱いが棚上げされただけで、決着はついていない。動議に反対した会派からは「現地保存しなくていいということか」「新しい遺構が出ても工事が進むことを前提にした動議か」といった質問が出たが、提案者側から明確な回答はなかった。
賛同した会派の中でも、自民…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル